本日2023年2月26日に、任天堂の携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」が発売から12周年を迎えます。
ニンテンドー3DSは、2011年2月26日に発売。それまで人気を集めていたニンテンドーDSシリーズの後継機として誕生しました。
ニンテンドー3DSは、特徴的だったニンテンドーDSの“2画面”を引き継ぎつつも、その性能を大幅に強化。また、裸眼で3D映像が楽しめるという点も大きな話題となりました。とはいえ、この3D機能は「見え方の個人差が大きい」「慣れないと酔ってしまう」という理由から機能をオフにして、従来通りの2D映像を楽しんだという人もいたことでしょう。
ニンテンドー3DSは発売当初、希望小売価格25,000円(税込)で販売されました。これは任天堂がそれまで出してきた携帯ゲーム機において、最も高額です。しかし発売から約2週間後に「東日本大震災」が起き、ゲーム業界や国内が自粛ムードに。さらに本体発売からしばらくの間キラーソフトに恵まれなかったことや、スマートフォンの普及タイミングが重なっていたこともあり、任天堂が期待していたような滑り出しとはなりませんでした。
そんな状況を打破するため、任天堂は発売から約半年で1万円もの大幅値下げを断行。当時のゲームファンにとっては、大きな衝撃と共に記憶されています。
◆ソフトの充実と共に、事態は好転!
このようにニンテンドー3DSは出だしこそ恵まれなかったものの、『マリオカート7』『モンスターハンター3G』といった人気タイトルが発売されるにつれて、徐々に好転。「携帯ゲームはスマホで十分」という声を跳ね除け、確固たる地位を築き上げました。
その後、画面が大きくなった「ニンテンドー3DS LL」や、性能がアップした「Newニンテンドー3DS」、裸眼での3D映像機能を削除して価格を抑えた「ニンテンドー2DS」「Newニンテンドー2DS LL」といった派生機を数多く展開したニンテンドー3DSシリーズは、2020年9月にすべての生産が終了。
2022年12月末時点の累計販売台数は7,594万台、ソフトは3億9,010万本という記録を打ち立てています。
◆3月28日をもって、対応するニンテンドーeショップのサービスが終了
現在、3DS/Wii Uにおけるニンテンドーeショップのサービスは段階的な終了が予告されており、2022年8月30日にはニンテンドープリペイドカードでの残高追加が終了。2023年3月28日9時にはDL版ソフト、追加コンテンツ、カラオケなどの利用券、ゲーム内アイテムの購入も終了します。
なお、この終了で大きな影響を受けてしまうのが3DSの名作シミュレーション『ファイアーエムブレムif』。本作のダウンロード版ではシナリオを6章まで進めた時点で、「白夜王国」か「暗夜王国」いずれか一方のシナリオを選択してダウンロードする必要があるのですが、ニンテンドーeショップのサービス終了以降は、それができなくなってしまいます。
『ファイアーエムブレムif』公式サイトでは、販売終了前にいずれかのシナリオを選択のうえダウンロードを済ませておくようにアナウンスしています。該当する方は、事前にチェックしておきましょう。
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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)