インテルが手掛ける最新グラフィックスチップ「インテル® Arc(TM) グラフィックス」シリーズが、徐々に市場へ出回り始めた今日この頃。ゲーミングPC界隈に現れた“第三の選択肢”として、興味を持っている読者も多いのではないでしょうか。
そこで編集部では、ゲーミングPCブランド「GALLERIA(ガレリア)」から登場した「インテル® Arc(TM) A730M グラフィックス」搭載ゲーミングノートPC「GALLERIA UL7C-AA2」を手配。インテルがノートPCそのものの設計にも関わっている“共同開発・コラボレーション機”である本PCを用いて、注目のゲームタイトルを実際にプレイしてみました。
「GALLERIA UL7C-AA2」は、GPUに「インテル® Arc(TM) A730M グラフィックス」と「インテル® Iris® Xe 96EU」を。CPUに「インテル® Core(TM) i7-12700H」を採用し、ゲームに有利な144Hzのリフレッシュ・レートを搭載するなど、ゲームにピッタリな一台となっています。
また同時に、最薄部はわずか約22mmで重量も約2kgと楽に持ち運べるうえに、スタイリッシュでシンプルなデザインも相まってゲーム以外のシーンでも使いやすいことも特徴のひとつです。本稿では、ゲームを実際にプレイしつつ「GALLERIA UL7C-AA2」の魅力をお伝えします。
◆早速その実力を試していく
では早速、「インテル® Arc(TM) A730M グラフィックス」でどの程度ゲームを遊ぶことができるのか見ていきましょう。まずはおなじみ「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」で計測します。解像度は1920×1080のフルHD、スクリーンモードはフルスクリーンです。
結果は以下の通り、高品質では「普通」標準品質では「やや快適」軽量品質では「快適」となりました。『FF15』はかなり重たい3Dゲームであることを考慮すると、健闘していると言えるのではないでしょうか。
続いて、ユービーアイソフトが手掛けるシリーズ最新作『ファークライ6』のゲーム内に搭載されたベンチマークを計測します。こちらは実際のフレームレートを計測するもので、グラフィック設定のプリセットを「最高」にしても、平均で60fpsを安定的に出せていることがわかります。
とはいえ、肝心なのは実際のプレイフィールです。本作は、オープンワールドで描かれた美しい島国「ヤーラ」を舞台に、暴虐無道のアントン・カスティロ率いる独裁政権から人々を解放するべく、プレイヤーはゲリラ兵「ダニー・ロハス」となって奔走していきます。
スクリーンショットはグラフィックプリセット「高」で撮影したものですが、熱帯の島国が美しく表現されています。また、本作は独裁からの解放がテーマとなっていることもあり、爆破や破壊といったバイオレンスなシーンが多く登場します。
車両や燃料缶の爆発など、その美しい炎のエフェクトを楽しむことができただけでなく、画面の揺れ、多くの敵が登場するような負荷がかかっていると思われるシーンでも、大きなカクつきなども見られませんでした。
◆144Hz対応ディスプレイでゲームをヌルヌル楽しめる
「GALLERIA UL7C-AA2」は、そのディスプレイもゲーマーに嬉しい仕様です。薄型のベゼル(縁)でスタイリッシュな印象の15.6インチディスプレイは、144Hzのリフレッシュ・レートに対応しています。
リフレッシュ・レートは、1秒間に何枚の画像が表示できるかを示した値です。オフィスなどで使われる一般的なモニターは60Hzのものが多く、これらは1秒間に60枚の画像が連続表示されます。それに対して「GALLERIA UL7C-AA2」のディスプレイは、1秒間に144枚の描画がなされるのです。
これにより、特にFPSでは敵の動きがなめらかに見え、狙いを定めやすくなるなど、0.1秒の駆け引きが鍵を握る際に大きな優位性を発揮します。実際に人気のシューティングタイトル『オーバーウォッチ 2』で試してみましょう。
本作の画質設定は、エピック・ウルトラ・高・NORMAL・低の5段階のプリセットが設けられています。まず「ウルトラ」で試合をしてみると、平均して90fps前後で動作します。多くのエフェクトが入り乱れる場面では多少下がることはあれど、十分に快適です。
設定を「高」に下げてみると「GALLERIA UL7C-AA2」の最大値である130fps~144fpsの間で安定してプレイすることができました。
FPS・TPSなどのシューティングタイトルでは画質の設定を下げることでエフェクトなどをみやすくし、リフレッシュ・レートを可能な限り高い状態でプレイすることが一般的であり、グラフィック設定を極端に下げているプロプレイヤーもいるほどです。それほどまでにリフレッシュ・レート・レートは大切ということであり、「GALLERIA UL7C-AA2」の持つアドバンテージと言えるでしょう。『オーバーウォッチ 2』をはじめ、近年人気を見せる多くのeスポーツタイトルも楽しむことができます。
◆ゲーム以外のシーンでも使いこなせる性能とビジュアル
「GALLERIA UL7C-AA2」を手にとって一番初めに感動するポイントは、そのスタイリッシュなビジュアルかもしれません。
天板のエッジ部分には、ダイヤモンドカット加工にブルーのアルマイト処理が施され、ハイエンドな装いになっています。また、全体はシルバーをベースとしたシンプルでスタイリッシュなデザインになっているため、露骨な“ゲーミング感”が排されています。
また、CPUに「インテル® Core(TM) i7-12700H プロセッサー」を採用し、16GBのDDR5 SO-DIMM(PC5-38400/8GBx2)メモリを搭載することで、しっかりとGPUの性能を引き出すだけでなく、文書作成ソフトや表計算ソフトといったオフィスワークはもちろん、動画編集や画像編集といった用途もしっかりとこなしてくれます。ディスプレイサイズが15.6インチと大型なので、作業領域が広いのも嬉しいポイント。
拡張性も高く、USB 3.2Gen1 Type-Aを3つ、Thunderbolt(TM) 4 テクノロジー対応のType-C(USB4対応/DP1.4対応 / PD非対応)1つのほか、HDMI 2.1や有線LANポートも搭載しています。また、HD画質のWebカメラと、Windows Hello対応のIRカメラが備えられ、顔認証で簡単にログインできます。
ここまで述べてきた通り、最新のインテル製CPUとGPUで構成されたゲーミングノートPCである「GALLERIA UL7C-AA2」は、ヘヴィな3Dグラフィックを動かすゲームから、高いリフレッシュ・レートを生かす競技性の高いFPSまで、多彩なゲーマーのスタイルに適応する、汎用性の高いゲーミングノートPCです。
また、スタイリッシュでシンプルなビジュアルや高い拡張性、Windows Hello対応などの便利な機能をしっかり備えることで、ゲーム以外のシーンでも活躍してくれるポテンシャルを秘めた一台と言えるでしょう。
主な仕様
OS:Windows 11 Home 64ビット
CPU:インテル® Core(TM) i7-12700H プロセッサー(2.30-4.70GHz/14コア/20スレッド)
グラフィック機能:インテル® Arc(TM) グラフィックス A730M + インテル® Iris® Xe グラフィックス
電源:ACアダプター(230W)
メモリ:16GB DDR5 SO-DIMM (PC5-38400/8GBx2)
SSD:1TB Gen4 NVMe SSD
LAN:2.5Gb Ethernet対応LANポート x1(マザーボードオンボード)
無線LAN:インテル® Wi-Fi 6 AX201NGW (IEEE802.11 ax/ac/a/b/g/n 2x2 Max2.4Gbps)
Bluetooth:Bluetooth 5.2
入出力ポート:3.2Gen1 Type-A x3、Thunderbolt(TM) 4 テクノロジー対応のType-C x1(USB4対応/DP1.4対応 / PD非対応)
マイク入力・ヘッドフォン出力 共用端子 x1(3.5mm / CTIA)/ HDMI2.1 x1
ディスプレイ:15.6インチ リフレッシュ・レート144Hz 非光沢フルHD 液晶 (1920×1080ドット表示)
バッテリー:リチウムイオンバッテリー(約6.1時間)
標準キーボード:シングルRGB対応 日本語配列83キー キーボード(かな印字)
WEBカメラ:HD画質 WEBカメラ / IR専用カメラ(Windows Hello対応)
サイズ:358.3(幅) x 235(奥行き) x 22.3(高さ)mm
重量:約2.0kg
製品名:GALLERIA UL7C-AA2
URL:https://www.dospara.co.jp/5shopping/detail_prime.php?tg=&mc=11763&sn=0
検証に活用した『オーバーウォッチ2』公式サイト:https://overwatch.blizzard.com/ja-jp/
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