どんなオンライン対戦ゲームでも盛者必衰の理は変わらず、強い武器・弱い武器が次々と移り変わっていくもの。『スプラトゥーン3』では少し前まで“洗濯機”ことスクリュースロッシャーが一強扱いされていましたが、近頃は“カニ”の反撃が始まっているようです。
◆新たな環境ブキの台頭
現在、バンカラマッチや大会などで環境ブキとして注目を浴びているのが、シャープマーカー。サブウェポンに「クイックボム」、スペシャルに「カニタンク」をもつ、塗り性能の強いシューターです。
先日開催されたフェスでは、このブキが圧倒的な使用率の高さだったことが話題に。フェスパワー上位のプレイヤーをランキング化した「フェス100ケツ」を見てみると、たしかにシャープマーカー使いが存在感を発揮していました。
各陣営のトップ10までを見ると、「くさ」は3人、「ほのお」は5人、「みず」も5人がシャープマーカーを使用しています。
スクリュースロッシャーもいまだに大流行しており、かなり高い使用率ですが、今回のフェスではわずかに凌駕されている印象。「みず」陣営のトップ50という括りでは、なんと23人のプレイヤーがシャープマーカーを使用していました。
◆シャープマーカーの強さの源泉
とくに強化などのアップデートがあったわけではないにもかかわらず、なぜシャープマーカーが猛威を振るうようになったのでしょうか。
環境の変化は、スクリュースロッシャーが10月26日のアップデート「Ver. 1.2.0」で弱体化されたことと無関係ではないでしょう。スペシャル必要ポイントの増加やサブウェポン「タンサンボム」の弱体化により、同じように塗りとスペシャルが強いブキとして、シャープマーカーが脚光を浴びたように見えます。
また、おそらくはスペシャル「カニタンク」の使い道が定着したことも理由の1つ。ゲーム発売当初はそこまで評価が高くなかったスペシャルでしたが、さまざまなテクニックが開拓され、プレイヤーの間で広まると共に、使用率が上がっていきました。
実際にYouTubeなどでは、多くのストリーマーや上位プレイヤーが「カニタンク」の使い道を動画で伝授している様子。たとえばREVIZE所属のたいじさんは、「本当に強いカニタンクの使い方」をレクチャーしたり、「バンカラチャレンジ21連勝」の動画をアップしたりと、すっかりシャープマーカーの伝道師となっています。
ただ、12月1日には、新シーズンとなる「2022冬 Chill Season」が開幕する予定。新たなブキも追加されるとのことなので、さらなる環境の変化が待ち受けているかもしれません。
洗濯機、カニに続いて猛威を振るうのは、一体どんなブキなのでしょうか…。