許諾を得たうえで、科学アドベンチャーシリーズ最新作『ANONYMOUS;CODE(アノニマス・コード)』を実況していたVTuber・水無世燐央さんの配信アーカイブが削除され、それが原作者とメーカーによる連携不足による不手際だったことが波紋を呼んでいます。
ことの発端は8月17日(水)に、ホロスターズ所属のVTuber・水無世燐央さんが、『アノニマス・コード』を実況プレイし、その配信を見ていた『アノニマス・コード』原作者であり、開発会社「MAGES.」の代表取締役会長を務める志倉千代丸氏が、原作者権限で配信を止めたことにあります。
水無世燐央さんは翌日、実況プレイ配信削除を受け、「諸々の確認」を取ったうえでの配信であったことを報告しました。これに対し、科学アドベンチャーシリーズ公式ツイッターは、ホロスターズ側に(範囲など具体的なことは明かされていないが)配信を許諾していたことを認め、水無世燐央さんらに謝罪。
また、配信を止めた旨をツイートした志倉氏へ、水無世燐央さんのYouTubeアカウントへのペナルティを懸念する声や、許諾を取ったにも関わらず削除されるという事態に対する批判が集まりました。これを受けてか、水無世燐央さんは「ゲームを配信させていただいている立場」であることを強調し、関係者様への迷惑行為を控えるように呼びかけました。
18日の深夜、志倉氏は水無世燐央さんとそのファンへ向けた謝罪文を投稿。広報宣伝班との情報共有や、深夜帯ゆえにリアルタイムでの確認ができていなかったこと、削除が自身の勝手な判断によるものであったと謝罪し、YouTube側に誤った削除申請であることを連絡したことを報告しました。また、志倉氏自身、水無世燐央さんの配信を楽しんでみていたとし、「もしよろしければ」と前置きしたうえで、今後とも「遊びの共有」に力を貸して欲しいという願いとともに、活動においてマイナスになることがあれば、代表者として責任を持って対応する姿勢を見せました。
今回の一件、志倉氏とMAGES.の広報チームの連携不足による誤った削除は事実であるものの、その後志倉氏が配信したツイキャスでは、水無世燐央さんの配信を楽しんでみていたと話し、エンディングまで配信されてしまう懸念を鑑みたうえで削除したことを説明しました。
なお、『アノニマス・コード』はゲーム配信・動画投稿ガイドラインが明言されており、YouTubeに限って『ANONYMOUS;CODE 体験版』の範囲のみ投稿可能となっています。