SteelSeriesからハイエンドヘッドセットと60%キーボードが登場ーCEOも来日した新製品記者発表&体験会をレポート

ヘッドセットとキーボード、4モデルの日本向け発売が発表されました。イベントではプロゲーマーによる実演も披露。

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ゲーミングデバイスを展開するSteelSeriesは、7月26日(火)に新製品記者発表&体験会を開催。本国CEOのエティシャン・ラバーニ氏も登壇した本イベントにて、ヘッドセット「Arctis Nova Proシリーズ」と、「Apex Pro Mini」「Apex Pro Mini Wireless」の合計4モデルの日本向け展開が発表しました。

イベント冒頭にエティシャン・ラバーニ氏は、これまでのSteelSeriesが展開してきた世界初のゲーミングヘッドセットや、ゲーミングメカニカルキーボード、プロセッサーを搭載したマウスなどを挙げつつ、「ゲーマーは世界でも頭の良いひとたち」であるとし、「普通ではなく、より素晴らしい製品の開発」をしていくと述べました。

続いて登壇したAPAC地域を担当するヴァイスプレジデント・ゼネラルマネージャーのディクソン・リー氏は、SteelSeriesをeスポーツにおけるNo.1ウイニングブランドであるなかで、eスポーツチームに対してシームレスに連携し、多様なマーケットにあった開発とサポートを提供していると述べます。日本でも「REJECT」と「FOR7」とパートナー関係にあることを強調。

再び登壇したラバーニ氏は、SteelSeriesは他にゲーミングデバイスを開発するメーカーに対して、イノベーション、ライフスタイルへの適用性、eスポーツ業界での牽引力、プレミア性で優っているとし、それを維持するために継続的な努力を続けていくことを表明。そのためにはハードウェアだけでなく、ソフトウェアへも注力しており、デバイスを制御やクリップの編集・共有もできる統合プラットフォーム「SteelSeries GG」や、世界初のゲーミングパラメトリックイコライザ「Sonar Audio Software Suite」、トレーニングツール「3D Aim Trainer」があることを説明しました。

そして、SteelSeriesカントリーマネージャーの石井靖人氏より製品プレゼンテーションが行われました。

「Arctis Nova Proシリーズ」

ハイエンドヘッドセット「Arctis Nova Proシリーズ」は、ハイレゾオーディオ再生や複数のゲームプラットフォーム間のシームレスな切り替えなど、新しいレベルのオーディオ体験を提供するハイエンドヘッドセット。有線モデルの「Arctis Nova Pro」と、無線モデルの「Arctis Nova Pro Wireless」が登場。両モデルとも7月26日(火)より予約受付開始し、有線モデルの「Arctis Nova Pro」は参考価格38470円で8月5日(金)に発売。無線モデルの「Arctis Nova Pro Wireless」は参考価格56070円で9月2日(金)に発売します。

Hi-Res認定を受けた付属の新型DACアンプ「GameDAC Gen2」を付属する本製品は、マルチシステム接続によって、GameDACがハブになり、ボタンを押すだけでPCやコンソールハードなど、プラットフォームを切り替えることができるほか、本製品と合わせて開発されたパラメトリックイコライザ機能「Sonar Audio Software Suite」は個々のゲームに最適な周波数に調整してくれるのだとか。

マイク部分も抜かりなく、AI搭載型ノイズキャンセリングマイク「ClearCast Gen2 マイク」により、周囲のノイズやキーボードやコンピューターファンなどの音を完全に消音してくれます。また、デンマークを代表するデザイナーJacob Wagner(ヤコブ・ワグナー)氏が監修したデザインも特徴の一つ。シンプルなフォルムに高耐久素材を採用し、マットな金属感とスタイリッシュな雰囲気を生み出しつつ素材の風合いを生かしたミニマルなデザインとなっています。

また、無線モデルの「Arctis Nova Pro Wireless」には、あらかじめ2つのバッテリーが同梱されています。ヘッドセット本体側のバッテリーが切れても、ベースステーションで充電された予備のバッテリーに差し替えることも可能。 また、8秒以内にバッテリーを入れ替えることで、自動的に復帰しワイヤレス接続を行います。

実際に手にとってみると、高い質感がハイエンドらしさを演出。装着してみると、耳にあたる部分がやわらかく、位置をよく調整せずともフィット感が得られるものでした。手元で簡単に音量の調節ができる「GameDAC Gen2」も、ダイヤルの質感が非常に高く、無駄にくるくると回してしまいたくなる仕上がりになっていました。

「Apex Pro Mini」「Apex Pro Mini Wireless」

続いてはキーボード。ゲーミングキーボード「Apexシリーズ」の新作であり、独自スイッチ「OmniPoint 2.0」の採用による応答速度の向上やアクチュエーションポイントの自由な設定、1億回のキーストロークに耐える高耐久仕様などが特徴の「Apex Pro Mini」「Apex Pro Mini Wireless」が発表されました。

両モデルとも7月26日(火)より予約受付開始し、有線モデルの「Apex Pro Mini」は参考価格38470円で8月5日(金)に発売。無線モデルの「Apex Pro Mini Wireless」は参考価格56070円で9月2日(金)に発売します。本製品はファンクションキーなどを削ったいわゆる60%キーボードであり、コンパクトなサイズ感によって、デスク上でフレキシブルな置き方ができるだけでなく、持ち運びにも優れています。

また、独自スイッチ「OmniPoint 2.0」の搭載により、0.2mm~3.8mmの間において0.1mm単位でアクチュエーションポイントが可能になりました。同一のキーの異なるアクチュエーションポイントにそれぞれ別個のアクションをプログラムする「デュアルアクションキープレス」にも対応。これにより、1つのキーでウォーキングやランなどのコンボを実行するといった、今までにない操作感覚を設定できます。

ワイヤレスモデルの「Apex Pro Mini Wireless」では、Quantum 2.0 Wirelessを採用。独自の低遅延2.4GHz通信「2.4Ghz GamingGradeWireless」と、Bluetooth 5.0接続を切り替えて利用することも可能です。

実際に触ってみると、心地よい押し心地によって軽快に操作できることはもちろん、3段階の高さ調節で自分に合った高さでプレイできることも魅力的に感じました。筆者個人としては、スペースキーの左右が通常の60%キーボードにはないキーが割り当てられていることが気になっていましたが、制御ソフト「SteelSeries GG」でキーバインドを変更することももちろん可能です。

プロゲーマーによる実演も

また、イベントの第二部ではプロゲーマーと実況はOooDaさんと、YamatoN(REJECT)さんを解説に迎えた実演も行われました。

まずは「REJECT」からReita選手・takej選手が『VALORANT』のデスマッチモードをプレイ。YamatoNさんによると、キャラクターコントロールや敵の位置把握が重要な本作において、キーボードやヘッドセットの重要性は高いと説明。takej選手は「ヘッドセットの締め付けもなく、音も良く、聞き取りやすかったです」と語り、Reita選手は「Apex Pro Miniはとても反応が良く、コンパクトなのでプレイヤーに合わせて自由に動かせるので良いです」と評価しました。

続いては「FOR7」のFu選手とUnEeVeN選手による『PUBG MOBILE』のチームデスマッチを用いた実演が行われました。元はNA地域で活躍していた実績もあるUnEeVeN選手は「eスポーツプレイヤーにとって音はとても重要で、敵の出すあらゆる音が聞こえ、とても良い体験」と語り、Fu選手は「音の立体感がよく、後ろから撃たれたときなどの細かい位置がはっきり聞こえるだけでなく、つけ心地がとても良いです」と絶賛。YamatoNさんも長時間装着するプロゲーマーにとって重要な要素であると付け加えました。


久々のオフラインでの実施となった新製品記者発表&体験会。SteelSeriesは9月に行われる東京ゲームショウにも出展することも発表され、今後ますます国内での存在感を増していきそうです。編集部ではイベント終了後にCEOエティシャン・ラバーニ氏と、REJECTのReita選手・takej選手にインタビューも実施。後日の掲載を予定しています。こちらもお楽しみに。

《Okano》
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東京在住ゲームメディアライター。プレイレポート・レビュー・コラム・イベント取材・インタビューなどを中心に、コンソールゲーム・PCゲーム・eスポーツについて書きます。好きなモノは『MGS2』と『BF3』と「Official髭男dism」。嫌いなものは湿気とマッチングアプリ。

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