【ソニー説明会レポ】勝利を引き寄せるゲーミングギア「INZONE」…ゲーマー向け新ブランドの今後の展開とは

ソニーの新ゲーミングギアブランド「INZONE(インゾーン)」が始動。ハイビジョンテレビや音楽用ヘッドフォンで培った技術で圧巻のゲーム体験を!

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ソニーが先日発表したゲーミングギアブランド「INZONE」そのヴェールを明かすメディア向け発表会が、2022年6月29日(水)に開催されました。

今回発表されたのは、同社によるゲーミングギア市場への参入の詳細。ゲーマーの多くは、「ソニー」と言えばPlayStationハード/ソフトを思い浮かべると思われますが、今回発表されたゲーミングギアブランド「INZONE(インゾーン)」は、PlayStation 5との連携機能も充実しています。

PCゲームファンはもちろんですが、PlayStationファンの方にとっても要注目となることでしょう。本稿では発表会の模様をレポートしますので、その魅力の一端をご覧ください。

拡大するゲーミングギアの需要

まずはゲーム事業推進室室長の麥谷氏が、本ブランドのコンセプトを紹介。ブランド名の「INZONE」は一流のアスリートが集中力を発揮する「イン ザ ゾーン」から着想を得ており、ユーザーがゲームに向ける集中・没入感をサポートしたいという想いがあるそうです。

▲麥谷氏

この発表会では、ゲーミングモニター2機種、ゲーミングヘッドセット3機種を展開することを改めて説明。各機種の紹介の前に、参入を決めた理由も明かしました。

国内におけるゲームファンは、モバイルゲームが2700万人、コンソールゲームが1700万人のシェア数を誇りますが、PCゲームはまだ500万人と小規模です(※ソニー調べ)。しかし、PCゲームはeスポーツブームの拡大などによって需要が大きく拡大。この点に着目して、参入を決めたとのことでした。

また、今後ゲーミングギア購入で興味のあるメーカーを調査したところ、ソニーの参入に期待する方が多数だったことも大きな要因になったそうです。

参入までの経緯が明かされたところで、いよいよ各商品のコンセプトや詳細の紹介へ。

直下型LED採用で明暗がよりわかりやすく

ここからは福村氏が登場し、詳細なモニターとヘッドセットのスペックが判明。

▲福村氏

まずはモニターのラインナップとして「INZONE M9」と「INZONE M3」の2種について解説。このふたつの共通点としては、ソニーのデジタルハイビジョンテレビ“ブラビア”で培われた技術が用いられていることで、色域の広さや豊かな色深度・色合いが特徴的です。夕焼けのようなシーンの表現力は鮮やかさが顕著となっており、ゲーム世界への没入感をより高めています。

また、4K144Hzを実現した「INZONE M9」は、直下型LEDを採用しています。こちらはLEDを画面端に配置したエッジ型とは違い、画面全体にLEDを配置する形式。これによってゲーム画面の明暗をより明確に表現できるということです。

▲実際の製品の撮影写真。モニターの色合いの表現の豊かさが写真からでも伝わる部分があるのではないでしょうか。

加えて応答速度1ms/可変リフレッシュレートに対応しているので、昨今人気のFPSタイトルのプレイヤーも満足できるはず。最大リフレッシュレートも「INZONE M9」なら4K144Hz、「INZONE M3」ならフルHD240Hzを実現。eスポーツで採用される競技性の高い作品をはじめ、様々なゲームで恩恵を受けられることでしょう。

設置についても、三脚式のスタンドでレイアウトを自由に決められるほか、高さ調節機能なども完備。さらに嬉しいのがケーブル収納機能で、ゴチャゴチャしがちな背面の接続部のケーブルを本体に収納できます。これによって様々な電源ケーブルやコードもすっきり整理可能です。

▲背部形状。ゲームプレイ環境をキレイに整理可能。

ひとりひとりの聴覚特性への最適化!? PS5との連携機能も嬉しい!

続いてヘッドセットについて。ラインナップは「INZONE H9」「INZONE H7」「INZONE H3」の3種類。「INZONE H3」が有線接続モデルで、他のふたつが無線接続モデルです。

INZONEでは、ソニーの音楽用ヘッドフォン/イヤフォンの技術を用いて、まるでゲーム世界に自分がいるかのように感じられる立体音響を実現。加えて「INZONE H9」は、最高クラスのノイズキャンセリング機能も搭載されています。

立体音響で注目なのがソフトウェアとハードウェアの面で、ソフトウェアではゲーム用に最適化された「360 Spatial Sound for Gaming」という技術による臨場感がミソ。こちらは同時に配信される「INZONE Hub」というソフトウェアが必要になります。

加えてスマートフォンアプリ「360 Spatial Sound Personalaizer」によって、使用者個人の聴覚特性にあわせた最適化も行えるとのこと。

ゲーミングヘッドセットといえば長時間装着時の疲れや暑さがネックになりがちですが、顔への設置面積の広いイヤーパッドや、側圧を抑え幅広のヘッドクッションを採用したことにより、性能と快適性の両立が行われています。

また、PlayStation 5との連携機能も充実。モニターならゲームにあわせてHDR設定を自動で調整できます。ヘッドセットなら「Tempest 3Dオーディオ」に対応しているほか、本体を操作することでゲームプレイ中に音量バランスを調整できます。

「INZONE」はeスポーツシーンとも密接に関わっていく

各ラインナップ、そしてその機能やスペックを明かしたところで、格闘ゲームの大会「Evolution Championship Series (Evo) 2022/2023」や先日さいたまスーパーアリーナで開催された大会が盛り上がりを見せた『VALORANT』の「VALORANT Champions Tour」、そして「PGL DOTA2 Arlington Major 2022」とのスポンサーシップ契約が告知されました。

さらに、大人気の『ELDEN RING』『ファイナルファンタジーXIV』の推奨認定機器ともなったようです。

この他には7月8日の発売記念イベントの告知が行われ、『バイオハザード』シリーズのプロデューサー・川田将央氏がゲストとして登場することが判明。また、6月29日(水)からはエナジードリンク“ZONe”とのコラボイベントも行われています。

質疑応答では、「モニターやヘッドセット以外のゲーミングギアを展開するかどうか」が問われました。今回の発表会では回答を控えられましたが、マウスやキーボードなどへのニーズは把握しており、今回はソニーが強みを持っている分野の知見を活かしたということで、今後の展開については否定することはないと話していました。

ソニーのゲーミングギアブランド「INZONE」は、これからゲームシーンを盛り上げてくれることでしょう。まずは7月8日(金)発売のアイテムたちの性能や使い心地を確かめてみてはいかがでしょうか。


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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
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