秋田県を拠点に活動する高齢者によるeスポーツチーム「マタギスナイパーズ」が、X(旧Twitter)を中心に注目を集めています。
◆スローガンは「孫にも一目置かれる存在」
2021年9月21日発足した「マタギスナイパーズ」は「孫にも一目置かれる存在」をスローガンに据え、プロプレイヤーを目指して活動するシニアeスポーツチームです。シニアというだけあって高い年齢層が特徴で、加入条件は65歳以上(60~64歳は“ジュニア選手”という枠組みとなる)、昨年2月時点で平均年齢は67歳であるとのこと。
マタギスナイパーズはタクティカルシューター『VALORANT』をプレイする普段の配信のほか、地元・秋田での高齢者向けイベントや東京ゲームショウ、eスポーツイベントへの出演など、オンライン・オフラインの両方で精力的に活動しています。
◆上手いプレイがSNSで注目浴びる
そんなマタギスナイパーズが、現在SNSで大きな話題に。きっかけとなったのは、公式Xにて1月26日と29日に投稿した試合中のクリップ動画。シニアチームとは思えないプレイングで、それぞれ4,000いいねと10,000いいねと注目を集めています。
動画でプレイされている『VALORANT』は、攻撃と防衛に分かれて戦う5対5のシューティングゲーム。攻撃側はスパイクと呼ばれるオブジェクトを目標に設置、防衛側はそれを阻止するというゲームルールで行われます。
1本目の動画では、ナギ選手(公式サイトによると御年63歳のジュニア選手)が1対1(ナギ選手と、敵プレイヤー1人のみが残された状況)にて、華麗な壁抜きヘッドショットを決めるというもの。ラウンドの勝敗が自らの手にかかるという緊迫感ある中、正確に敵の頭の位置を狙って射撃している様が「上手い」として注目を集めました。
また、2本目のMark25選手(公式サイトによると御年67歳)の動画では、敵の視線を遮る「スモーク」を上手く使っていると話題に。
Mark25選手の使うキャラクター「オーメン」のスモークは発動に癖があるにも関わらず、正確な位置にしっかりと出しているほか、敵の視界を奪うアビリティー(パラノイア)で味方プレイヤーをサポートしています。
このFPSに求められる「自身のキャラクターとその周辺で何が起こっているか」を把握する上手さが絶賛され、『VALORANT』の公式キャスターOooDaさんも「年齢はただの数字、負けてられない」と投稿しました。
一般的に『VALORANT』をはじめとするFPSジャンルにおける競技プレイヤーは、10代~20代が中心で、30代は大ベテランと呼ばれるような世界です。そんな中、60代でも一般のプレイヤーに引けを取らないレベルでプレイできることを世間に知らしめています。
マタギスナイパーズのメンバーによる配信はTwitchにて不定期で実施中。告知などは公式Xで行われるため、気になる方はぜひチェックを。