任天堂のアメリカ法人「Nintendo of America Inc.」の社長であるDoug Bowser氏は、海外メディア(Inverse)のインタビューに対しニンテンドースイッチの性能や、次世代機の噂などについて言及しています。
なお、Doug Bowser氏はクッパの英語名「Bowser」と同じ名前であり「クッパ社長」として親しまれています。
◆大事なのは「画面で何が起こっているのか」
他のハードが技術の高さやグラフィックの忠実性を追求している中で、任天堂のアプローチがどのように作用しているかについてBowser氏は「我々にとって最も重要なのは本体やデバイスの中身(性能)ではなく、コントローラーを手にしゲームを始めたとき“画面で何が起きるのか”ということです。」と回答。
さまざまなアートスタイルの活用やニンテンドースイッチのハードの特性(携帯型&据え置きの切り替えやJoy-Conなどの特徴を指すとみられる)などで差別化を図っており、それがこの長期的なハードの成功をもたらしていると考えているようです。今年一年でニンテンドースイッチは1,500万台を売り上げる見込みであることも、それを裏付けているでしょう。
今年6月に定時株主総会で代表取締役社長 古川俊太郎氏も「今後も引き続きハード・ソフト一体型のゲーム専用機によるユニークな遊びを提案していきたい」と、差別化とは明言していないものの、ニンテンドースイッチに更なるビジネス機会があることを述べています。
そのほかにBowser氏は、「Gamescomでクローズドに次世代機を発表したのではないか?」という噂については「コメントしない」としつつ、ニンテンドースイッチにてニンテンドーアカウントの整備を進め、ユーザーとのコミュニケーションを確立し“移行”の基盤となると説明しています。
また、任天堂は「サイクルの変化で起きる落ち込みを最小限に抑えること」を目標としていると述べました。
そのほかインタビューでは『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』の開発の初期段階において、開発チームに納期のプレッシャーを与えないことや、任天堂(アメリカ)に労働組合がない理由、Microsoftが任天堂の買収を検討していたことなどについてコメントしています。インタビュー全文はInverse(英語)をご確認ください。
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