「SFL2023」に挑む「G8S」「DFM」「FAV」「魚群」「忍ism」…所属選手たちの警戒チームは?『スト6』の使用キャラ・意気込みと併せて訊く【UPDATE】

「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2023」に出場する「Good 8 Squad」「DetonatioN FocusMe」「FAV gaming」「魚群」「忍ism Gaming」…5チームの選手たちへ、宣材撮影の合間にインタビューをしました。

e-Sports インタビュー
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2023年5月11日に、出場選手36名の発表がされた「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2023」(以下「SFL 2023」)。

その見どころは、2023年6月2日に正式稼働となるシリーズ最新作の「ストリートファイター6」がタイトルに採用されているところです。正式稼働を直前に控え、期待感が高まる5月某日に、都内の撮影スタジオにて二日間に渡って「SFL 2023」におけるPR用撮影が行われました。本稿では、2日目に行われたその模様と、撮影の合間に行った各チームへのインタビューをお届けします。



◆SFL2023は1チームが新規参戦。現場では『スト6』の話題で持ちきりに

「SFL 2023」は「SFL 2022」より1チーム増えて、9チーム合計36名の選手が参戦します。2日目には「Good 8 Squad」「DetonatioN FocusMe」「FAV gaming」「魚群」「忍ism Gaming」の5チームのメンバーが現場に集まり、公式HP用の写真撮影や、SNS用のインタビュー収録、PR動画用の素材撮影が行われました。

初日と同様に、出場選手のみなさんにとっては何よりも『スト6』が気になっており、チームメンバー間で使用予定のキャラクターや、攻略の取り組み方について情報共有を行なっているようでした。

◆各チームへ、使用予定やキャラクターや操作システム、意気込みなどをインタビュー

続いては、各チームごとに集まっていただき、SFLに向けた取り組みについてインタビューに答えていただきました。

Good 8 Squad

「SFL 2022」では、本節をトップで通過し、そのままグランドファイナルも優勝、さらにはワールドチャンピオンシップも優勝と完全制覇を果たした「G8S」。メンバーは左からカワノ選手、ガチくん選手、ぷげら選手、立川選手

――今回のチームの特徴や強みはどんなところでしょうか?

ガチくん選手:「SFL 2022」で優勝を果たした僕とカワノ、ぷげらはそのままに、専属スパーリングパートナーとして力になってくれていた立川が、今回は選手としてロスター入りしているのがポイントです。苦楽を共にした4人なので、信頼感や一体感が強みだと思います。

――SFL2023は、正式稼働からわずか1ヶ月程度で始まります。現時点での取り組みや、正式稼働後のプランについて聞かせてください。

ガチくん選手:メンバーそれぞれに自分のやり方があると思うのですが、僕としては何よりも試合数をこなしていきたいという思いがあります。なので、オンラインかオフラインかを問わず練習していく予定ですね。

立川選手:自分は対戦よりもトレーニングモードで調べごとをする比率が高くなると思います。チーム戦なので自分自身が使うキャラクターの攻略はもちろんのこと、メンバーが使うキャラクターについても調べて、サポートできる体制を作りたいですね。

――まだ正式稼働前ですが、現時点でのメインキャラクターの候補や操作スタイル選択はどう考えていますか?

ガチくん選手:まず操作スタイルではクラシック操作から入る予定です。『スト6』は前に出て攻めていくことが有効なゲーム性に見受けられるので、それに合った攻めっ気のあるジェイミーやケン、ルークが候補ですね。『ストV』で使い続けたラシードは参戦が発表されてはいるものの、最初からは居ないキャラクターなので、ラシードを待ちつつ戦っていけるキャラクターを選ぶことになりそうです。

カワノ選手:僕は今まで使ったことのないタイプのキャラクターを選ぼうかなと考えています。その点からは、エドモンド本田やガイルなどの溜めコマンドやコマンド投げを持ったキャラクターが気になっていますね。操作スタイルについては使うキャラクターをベースに、そのキャラクターがより強く扱えそうなスタイルを選ぶつもりです。

ぷげら選手:ジュリとディージェイに注目していて、クラシック操作から始めようと考えています。今後攻略が進んでいく上で、変わっていく可能性は当然ありますが、ひとまずはクラシック操作ですね。

立川選手:操作スタイルではモダン操作に重点を置いて取り組んでいるのですが、使用するキャラクターの候補としてはダルシムを考えています。ダルシムをメインに据えた場合は、クラシック操作の方が向いていると予測しているので、クラシック操作になりそうですね。

――5月上旬に各チームのロスターが発表となりました。今回注目しているチームや選手個人について教えてください。

ガチくん選手:やっぱり新しくチームで参戦してくるCYCLOPS athlete gaming OSAKAが気になりますね。選手個人で見ても、フェンリっち選手やGO1選手、かずのこ選手など格闘ゲームが上手い人が集まっているので注目しています。あとは名古屋 OJA BODY STARのKEI.B選手も同様に気になります。どのような取り組みで仕上げてくるのかといった部分は、今から楽しみですね。

――「SFL 2023」ではどういったところがリーグで勝ち抜く上でのポイントになりそうですか?

ガチくん選手:まずはバトルシステムをきちんと理解するのが大事ですよね。例えば今は体験版でリュウやルークが使えますが、その2キャラクターを使い込むことで差を付けるよりは、全体像を捉えていく方が良いのかなと個人的には考えていますね。

――リーグに向けた意気込みをお願いします。

ガチくん選手:スタートダッシュが鍵にはなるのですが、その勢いにつられてしまうと、焦ってしまって良い結果にならないと思います。集中して取り組みはするのですが、あくまで自分のペースは崩さずに、まずは1stステージの突破を目標にして頑張ります。

ぷげら選手:今回は稼働開始からリーグ開始までの期間が短いので、早く自分らしさが出せるところまで熟練度を上げたいと思っています。しっかり取り組めてそのレベルになっていたら、自然と勝ち抜けるようになっているはずなので、頑張っていきたいです。

カワノ選手:個人としては勝率50%を目標にしています。「SFL 2023」は新しいタイトルになったことで、新しい攻略などが溢れかえる中での取り組みになります。そういった環境の中で、本当に大事な部分が何かという取捨選択を意識して取り組んでいきたいと思います。

立川選手:まずは1stステージをしっかり突破したいですね。もし突破できたら優勝も見えてくると思います。

DetonatioN FocusMe

「DFM」は「SFL 2022」で序盤こそ好調だったものの、それ以降は苦戦が続き、最終的には本節7位と悔しい結果となりました。メンバーは写真左側から板橋ザンギエフ選手、ナウマン選手、竹内ジョン選手、ふ~ど選手

――今回のチームの特徴や強みはどんなところでしょうか?

板橋ザンギエフ選手:ベテラン2名と若手2名といった点や、それぞれのプレイスタイルの違いから、トータルでかなりバランスの良いラインナップになったと思っています。「SFL 2023」は新タイトルである『スト6』で戦うことになり、想定外なことも起こり得るため、このバランスの良さの部分は強みとして活きるのではないかと考えていますね。

――SFL2023は、正式稼働からわずか1ヶ月程度で始まります。現時点での取り組みや、正式稼働後のプランについて聞かせてください。

板橋ザンギエフ選手:正式稼働日から全力で走り出すために、現時点から体験版をプレイしたり、いろいろな動画で情報収集するといった取り組みは、それぞれが行っていますね。

『スト6』でどのくらいの実力なのかは、周りの選手はもちろんのこと、僕たち自身のことも分からない状態です。正式稼働後はそれぞれがまず取り組んでみて、お互いのレベルがどの程度なのかを把握することからスタートすると思いますね。

竹内ジョン選手:「SFL2022」は『ストV』の攻略が煮詰まった状態だったので、細かい差を付けるために対戦相手を厳選したりといったこともありました。「SFL 2023」はとにかく自分たちの攻略を進めていくことが重要なので、いろんなプレイヤーと対戦していこうと思っていますね。

――まだ正式稼働前ですが、現時点でのメインキャラクターの候補や操作スタイル選択はどう考えていますか?

板橋ザンギエフ選手:トレーラー動画などの情報を見たうえで、かなり期待できそうなので9割方ザンギエフにしようかなという具合です。モダン操作もポテンシャルを感じているので、いろいろな可能性を模索して仕上げていこうと思っていますね。

ナウマン選手:もともと『ストV』の一番最初もケンを使っていたので、『スト6』でもメイン候補として考えていますね。スタンダードキャラクターを選ぶ傾向があるので、そういったキャラクターは次点の候補として考えています。操作スタイルはまずは慣れているクラシックからですね。

竹内ジョン選手:ジェイミーとキンバリーが候補ですね。オフェンシブなキャラクターが好みなので、そういったキャラクターを選びたいです。

操作タイプについてはモダン操作に取り組んでいて、明確に有効なシチュエーションはあるなと考えています。実際に自分が使うキャラクターが活きるかどうかも大事ですが、相手キャラクターとの相性によって、操作スタイルを変える戦略もアリですね。

ふ~ど選手:ダルシムとリリーが気になってますね。一番最初はダルシムから試していこうと思っています。遠距離タイプや移動速度が早くないキャラクターに可能性を感じているので、その自分の仮説を検証するところから始めます。

――5月上旬に各チームのロスターが発表となりました。今回注目しているチームや選手個人について教えてください。

板橋ザンギエフ選手:こういった話題になると毎回同じ答えをしているのですが、やはりSaishunkan Sol 熊本は嫌だなって思いますね。

ナウマン選手:あとはCYCLOPS athlete gaming OSAKAは注目ですよね。GO1選手やフェンリっち選手など、今までの活躍を聞き及んでいた選手たちと、『スト6』になって対戦できるのは楽しみです。かずのこ選手も過去にはお世話になっていたので、個人的にはかなり注目しています。

――「SFL 2023」ではどういったところがリーグで勝ち抜く上でのポイントになりそうですか?

ふ~ど選手:『スト6』はバトルシステムをきちんと理解することが重要ですが、リーグで戦っていくにはそこの攻略だけでは足りないと考えています。厳しい言い方をすれば、その辺りに取り組むのは当たり前だと思っているので、個人的にはその先にある、人読みの部分などに重点をおこうかなと考えていますね。

――リーグに向けた意気込みをお願いします。

板橋ザンギエフ選手:『スト6』のザンギエフをとても楽しみにしていて、その思いが良いマインドやモチベーションになっているのが現状です。良い試合も見せられると思うので、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。

ナウマン選手:新しいタイトルに変わるので、正直なところ自分自身がどうなるか不安ではあります。経験が豊富なベテランに比べて、自分ができることは限られていると思うので、まずはできることを精一杯やり切って、試合に臨みたいと思います。

竹内ジョン選手:SFLに出るようになって数年経ちますが、個人成績を勝ち越しで終えることのできたシーズンが今までないんです。「SFL 2023」はまず個人成績を伸ばしつつ、チームとしての自分の仕事をしっかり果たすのが目標です。

ふ~ど選手:僕がこのチームに入ることになったきっかけは、板橋ザンギエフ選手や他のプレイヤーとの飲み会なんですよ。その席でこのチームの話になった時に、僕としてはDetonatioN FocusMeにもっと勝ってほしいって思いを伝えたんです。

そこから話が進んでいって加入が決まったのですが、その経緯もあって自分がこのチームに呼ばれた理由は、シンプルに勝ちを期待されているからだと考えています。その役割を果たしてチームを勝利に導けるように、頑張りたいと思います。

FAV gaming

「FAV」は「SFL 2022」の本節を、最終盤まで続いた熾烈な争いを4位で潜り抜けてプレイオフへ進出。続くプレイオフでは忍ism gamingを撃破したものの、名古屋 OJA BODY STARに破れて4位となりました。メンバーは写真左側から、ボンちゃん選手、sako選手、りゅうせい選手、ときど選手

――今回のチームの特徴や強みはどんなところでしょうか?

sako選手:今回はりゅうせい選手が復帰したことで、「SFL 2021」で優勝した際の4名がまた集結できたところがポイントですね。それぞれが取り組み方や性格を熟知しているので、稼働から間もない『スト6』で戦う不安はありつつも、お互いに対する信頼や安心感があるところが強みだと思います。

――SFL2023は、正式稼働からわずか1ヶ月程度で始まります。現時点での取り組みや、正式稼働後のプランについて聞かせてください。

りゅうせい選手:僕はメンバー3名と比べて、攻略が遅い方だと自覚しているので、4人で集まって情報交換を行いながら取り組む機会を絶えず行いたいですね。チームメンバー以外にもいろんな人と交流を持ちながら、対戦数を数多く行っていきたいとも思っています。

sako選手:自分も同意見ですね。攻略は比較的早い方だと考えていますが、それでも一人では限界があって当然です。攻略の漏れなどが無いように、お互いがカバーできるような取り組みができたら理想的だと思いますね。

――まだ正式稼働前ですが、現時点でのメインキャラクターの候補や操作スタイル選択はどう考えていますか?

sako選手:気になっているのは完全新規キャラクターのJPとジェイミーの二人ですね。個人的な印象として、『スト6』の男性キャラクターってどれもカッコいいんですよ。周りからは、女性キャラクターを好んで使っているイメージを持たれているんですが、全然そんなことはないんです。操作スタイルは昔からのプレイヤーなのでクラシック操作の予定です。やっぱり必殺技はコマンド入力をして出したいなっていう思いがあるからですね。

りゅうせい選手:もともと演劇やミュージカルが好きなので、マノンのキャラクター設定や見た目が個人的にツボにはまりました。ポテンシャルもありそうなので、まずはマノンからスタートしようと考えていますね。クラシック操作を使う予定ですが、それは僕にモダン操作のノウハウが足りていないことが大きな理由で、まずは慣れているクラシック操作で取り組みます。

ときど選手:僕はケンが気になっています。体験版で使えるリュウやルークといった選択肢もあるとは思いますが、対策されることも考えられます。そういったこともあり、正式稼働後から攻略を進めていくケンの方が、チームに貢献できるのではないかというのが理由ですね。

操作スタイルについては併用は考えておらず、クラシック操作の予定です。バトルシステムやキャラクターの攻略を進めていくことが優先なので、現時点から併用をしていくのはかなり難しいと考えています。

ボンちゃん選手:ルークが候補ですね。他のキャラクターと比べて、体験版で練習できるのは自分にとって有利に働くと考えています。『スト6』の主人公キャラクターということもあり、稼働当初は高いポテンシャルを持った状態じゃないかなっていう期待もありますね。性能面以外でも「ストV」でもルークを使っていたことで、愛着があるという部分もありますね。

クラシック操作から始める予定ですが、モダン操作も今後サブキャラクターを用意する際に検討すると思います。

――5月上旬に各チームのロスターが発表となりました。今回注目しているチームや選手個人について教えてください。

ときど選手:満場一致でCYCLOPS athlete gaming OSAKAですよね。他の格闘ゲームタイトルで活躍している前評判の高さも相まって、要注目チームですね。

ボンちゃん選手:『スト6』という新しいタイトルになるとはいえ、これだけ他の選手たちから注目を集めるメンツっていうのはなかなか無いと思うんですよ。その点は素直にスゴイなって思うと同時に、絶対に負けたくないなっていう思いにもなりますね。

りゅうせい選手:フェンリっち選手はもともと同じタイトルで競い合った仲なので、「SFL 2023」でどこまで活躍するのかや、実際に対戦することが一番楽しみな相手ですね。

――「SFL 2023」ではどういったところがリーグで勝ち抜く上でのポイントになりそうですか?

ときど選手:今日の撮影の中で話題になったのはドライブパリィですね。コンボや立ち回りなど、ある程度自分のキャラクターが動かせるようになった先には、ドライブパリィをどれだけ使いこなせるかがポイントになると思います。

sako選手:自分がドライブパリィをどう使っていくのかに加えて、相手のドライブパリィに対してどうやってリスクを追わせていくかといった部分も大事ですよね。現状ではなかなかその答えまでは行き着かないので、その辺りは正式稼働後に詰めていきたいところです。

――リーグに向けた意気込みをお願いします。

sako選手:「SFL 2021」を制覇したメンバーで、新しい『スト6』に挑めるのは不安もありますがやはり楽しみですね。メンバーも信頼できる強いプレイヤーたちなので、力を合わせて頑張ります。

りゅうせい選手:個人としては「SFL 2022」に参加できず、強い虚無感に襲われましたが、「SFL 2023」はまたこのチームで参加できることができてやる気に溢れています。今回は自分というプレイヤーを周りに見せつけられるように、しっかりと取り組みを行って勝利を取りにいきたいと思います。

ときど選手:完全新規タイトルで、稼働からわずか1か月で戦うというのは、特別な体験だと感じていて今から楽しみですね。他の誰よりも時間をかけてやるという意気込みを持っていて、それを実践することで良い試合を見せられるだろうという自信もありますので、「SFL 2023」もよろしくお願いします。

ボンちゃん選手:『スト6』になることも大きな変化ですが、SFL自体も1stステージと2ndステージ分かれているなど、今までよりプレッシャーの掛かるルールに変わっています。一方で優勝を目指すという目標自体はこれまでと変わらないので、いろいろな変化を楽しみながら、良い試合ができるように頑張りたいですね。

魚群

魚群は「SFL 2022」で、本節終盤までプレイオフ争いを続けたものの、あと一歩及ばず6位で涙を呑む結果となりました。メンバーは写真左側から水派選手、もけ選手、まちゃぼー選手、マゴ選手

――今回のチームの特徴や強みはどんなところでしょうか?

マゴ選手:まずメンバーが「SFL 2022」と同じ4人であることに加え、自分やまちゃぼー、もけは他の格闘ゲームタイトルでも活躍したことのあるプレイヤーといった点ですね。「SFL 2023」は『スト6』で行われることもあり、他のチームと比較してもスタートダッシュに強い方だと思います。

――SFL2023は、正式稼働からわずか1ヶ月程度で始まります。現時点での取り組みや、正式稼働後のプランについて聞かせてください。

マゴ選手:新規タイトルになるので、まずはとにかくやり込むしかないですよね。試合中の判断を迷わずに行えるように、身体に覚えさせることを意識して取り組んでいきますね。限られた時間の中で、どういった方向性で攻略を進めていくべきかなどは、チームでこまめに共有しつつ進めていきたいと考えています。

――まだ正式稼働前ですが、現時点でのメインキャラクターの候補や操作スタイル選択はどう考えていますか?

マゴ選手:もともと技や手数が多いキャラクターが好きなので、現時点ではキャミィとジュリの起用を検討していますね。実際にどちらを使うかは、正式稼働後にプレイしてみて精査していく予定です。

モダン操作自体は面白さや強さなど、良い点はたくさんあると思うのですが、僕みたいな古参のプレイヤーだと、クラシック操作のコマンド入力がデメリットにならないので、やはりクラシック操作でいく予定ですね。

まちゃぼー選手:僕はどのタイトルでも、いわゆるスタンダードタイプの中で、その時に一番強いであろうキャラクターを選んできています。今回もその方向性で考えていますが、それ以上に「他のメンバーとキャラクターが被っていないか」という部分を重視しています。

「SFL 2022」では僕とマゴ選手でキャミィを起用する形を取っていたんですが、新しく『スト6』で戦う「SFL 2023」では、被っていることが損になると考えています。自分で言うのもなんですが、どちらかと言えば器用な方なので、メンバーのキャラクター選択を待って、自分に合うハイスタンダードなキャラクターを選ぶ予定ですね。

操作スタイルについては、コマンド入力をすること自体が好きなので、クラシック操作でいこうと考えていますね。

もけ選手:現状で検討しているのはマノンで、次点でリリー、ブランカも考えています。今回はキャラクターを選ぶ際に、『スト6』のゲーム性と合っているかという点を意識しているんです。その点から自分なりに分析すると、それらのキャラクターが該当しそうだなと予測していますね。加えてどのキャラクターも個性が強く特徴的なキャラクターなので、先ほどのまちゃぼー選手と関連して、他のメンバーが選ばないだろうなっていう部分も候補として挙げているポイントですね。

操作スタイルはクラシック操作で考えています。できることが多い方が有利だと考えているので、その点でいえば使用できる技の数が限られてしまうモダン操作よりもクラシック操作の方が良さそうですね。

水派選手:操作スタイルはクラシック操作で始める予定です。やはり今までの操作方法に慣れ親しんでいる部分が大きく、加えてクラシック操作の方が動かしていて楽しいなという印象もありますね。

気になっているキャラクターはJPですね。完全新規キャラクターであることに加え、トリッキーなスタイルがポイントになっています。クラシック操作で始めることが前提なので、クラシック操作で強いキャラクターを選びたいなと考えています。

――5月上旬に各チームのロスターが発表となりました。今回注目しているチームや選手個人について教えてください。

マゴ選手:忍ism Gamingのももち選手と藤村選手ですね。二人とも新作における開発や対応のスピードがとても高い印象を持っています。彼らを軸となって、ジョニィ選手やヤマグチ選手がしっかり取り組んできたとなると、チームとしての強さは相当なものだろうなって考えています。

もけ選手:CYCLOPS athlete gaming OSAKAですね。体験版の時点ですでに強いという情報があるので、わかりやすく脅威だなという印象を持っています。

――「SFL 2023」ではどういったところがリーグで勝ち抜く上でのポイントになりそうですか?

マゴ選手:数多くあるバトルシステムの中で、使いこなせれば強いのはドライブパリィだと思います。稼働当初からすぐに使うのは難しいと思いますが、攻略が進んでいくにつれていろいろな場面でガンガン使われるようになると予想しています。

その段階になった時に、どういった読み合いになって、お互いの行動が制限されるかなどはまだ計り知れないのですが、攻略のカギとして重要なシステムなのは間違いないですね。

まちゃぼー選手:ドライブインパクトも試合を動かす要素として注目だと思います。見た目も派手でわかりやすいアクションなので、プレイヤーとしてだけなく、観戦する視聴者としても楽しめる要素だと思いますね。

――リーグに向けた意気込みをお願いします。

マゴ選手:少ない準備期間の中で、どのような意識や考えを持って、全力で取り組んでいくのかを全て見せられたらいいなと考えています。魚群というチームは、自分たちが注目している忍ism GamingやCYCLOPS athlete gaming OSAKAよりもポテンシャルの高いチームだと感じているので、「SFL 2023」では優勝の可能性がかなり期待できると思います。

まちゃぼー選手:魚群のメンバーとして「SFL 2021」から同じラインナップで参加していますが、まだ良い結果を残せてはいません。「SFL 2023」は『スト6』で戦うということで、今まで以上に頑張りたい気持ちもありますし、僕たちはスタートダッシュにかなり強いはずなので、今年こそは結果を残せるように頑張りたいです。

もけ選手:競い合うタイトルが『スト6』に変わるので、リーグ自体の注目度は今まで以上に高いものになると予想しています。初めてSFLを観戦する視聴者も多いと思うので、そういった人たちに向けて魚群というチームをアピールできるように、しっかり勝っていきたいと思っています。

水派選手:『スト6』で戦うのでどうなるかわからない不安もありますが、チーム全体として見た強みは間違いないと思うので、しっかり取り組んで準備していきたいと思います。限られた時間しか無いので、その中で良い取り組みができるように、プレイしやすい環境作りなども意識して頑張っていこうと思います。

忍ism Gaming

忍ism Gamingは、「SFL 2022」の本節では序盤から中盤を好調に進め、最終的には5位でプレイオフへ進出。プレイオフでは4位のFAV gamingと熾烈な争いを繰り広げたが惜しくも一歩及ばず敗退となった。写真は左から藤村選手、ジョニィ選手、ももち選手、ヤマグチ選手

――今回のチームの特徴や強みはどんなところでしょうか?

ももち選手:「SFL 2022」から引き続き同じメンバーなので、やはりチームワークは抜群だと思います。常にこのメンバーで活動を行っているので、お互いの信頼感や個々の特性の理解などは他のチームと比較して明確な強みだと思います。

SFLは自分たちにとって最も大事な真剣勝負の場になりますので、普段から配信などを見てくれるファンの方々にとっては、選手たちの真剣な表情が見られる点が見どころですね。

――SFL2023は、正式稼働からわずか1ヶ月程度で始まります。現時点での取り組みや、正式稼働後のプランについて聞かせてください。

藤村選手:新作なので、スタートダッシュの攻略については僕とももちのベテラン組が先導しつつ、ジョニィとヤマグチをフォローしていく形になると思います。まずはそれぞれのキャラクター選択からになりますが、その部分でもお互いが情報共有をしつつ、チームとしての総合力を高められる判断をしていきたいですね。

ジョニィ選手:初めのうちはゲームの知識が大事になるので、積極的にアプローチをして学んで行こうと思います。そういったやり取りがよりスムーズに行えれば、他のチームと差を付けられるポイントになると考えていますね。

――まだ正式稼働前ですが、現時点でのメインキャラクターの候補や使用予定の操作スタイルはどう考えていますか?

ももち選手:自分にとって魂のキャラであるケンが気持ちの上では第一候補ですね。ジェイミーは見た目が好みで、マリーザは性能が特徴的なので気になっています。

操作スタイルではクラシック操作に手ごたえを感じていますね。他選手も最初はクラシック操作から入るプレイヤーが多いと思いますが、攻略が進むにつれてモダン操作も使われる可能性もあるので、その辺りの動向は今から楽しみですね。

藤村選手:相手を翻弄するキャラクターを選びたいなとは考えていて、キンバリーやキャミィが候補になります。その一方で『スト6』のゲーム性を軸に考えると、飛び道具を持ったキャラクターに優位性があると感じているので、好みのキャラクターが飛び道具に対してどれだけ有効な手段を持っているかが判断のポイントになりそうです。

操作システムについては、体験版をプレイする限りはクラシック操作ですね。モダン操作がメリットとデメリットが明確にあるシステムなので、メリットが上回るようであれば採用することは十分にあり得ますね。

ジョニィ選手:正式稼働から試合までの時間がそれほど無いので、新しい分野にチャレンジするよりは、今までのノウハウを活かす方向で考えています。キャラクターとしてはキャミィやマノンを候補に考えていますが、他のメンバーとの兼ね合いなども考慮して決めていきたいですね。

操作スタイルはクラシック操作でいきます。モダン操作は自分たちのような格闘ゲームをやり込んできたプレイヤーにとっては逆にやりづらさを感じてしまうこともあると感じていますね。

ヤマグチ選手:僕の場合はこれまでもスタンダード寄りのバランスの良いキャラクターを選んできたので、ルークあたりは候補ですね。見た目ではジェイミーが好きなので、プレイしてみたいと思います。

現時点ではクラシック操作が自分には合っていると考えていますが、モダン操作特有の強みもあるので、攻略や対策としてノウハウを持っておくというスタンスで考えています。

――5月上旬に各チームのロスターが発表となりました。今回注目しているチームや選手個人について教えてください。

ももち選手:まずCYCLOPS athlete gaming OSAKAはどのチームも一番警戒していますよね。これまでSFLで活躍してきたどぐら選手はもちろんのこと、他の3名もいろいろな格闘ゲームタイトルが強いキャラクターです。正式稼働から間もないタイミングで始まる点は、彼らの強みが最大限に発揮されるため、かなり強いチームだなと考えています。

ジョニィ選手:竹内ジョン選手と立川選手はモダン操作の研究を積極的に行っているので、もし実際に使うのであれば対策が必須になることもあり、注目していますね。

――「SFL 2023」ではどういったところがリーグで勝ち抜く上でのポイントになりそうですか?

ももち選手:まずドライブシステム全体の作りが画期的で、深い戦略性がありますよね。ドライブインパクトが強いゲームなのかなと思ったら、次の日にはドライブパリィの重要性に気づいたりするんです。その辺りの攻略や読み合いがぐるぐる回っていくような形になっているのは、簡単に答えが出せないという意味で、素晴らしいと思いますね。

どのシステムに着目して攻略を進めるのかが、選手個人やチームとしての色が出る部分だと思うのですが、例えば藤村はドライブパリィをすでに使いこなしていて、匠のレベルだと思います。個人的にも『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』のブロッキングで培ったノウハウがあるので、ドライブパリィについては他の選手と比べても差を出せるポイントだと思いますね。

――リーグに向けた意気込みをお願いします。

ももち選手:忍ism Gamingは「SFL 2022」ではプレイオフで敗れてしまい、自分たちはもちろんファンの方にも悔しい思いをさせてしまいましたので、「SFL 2023」こそはリベンジをして優勝をしたいという強い思いがあります。『スト6』といった新しいタイトルで戦っていくこともあり、メンバーそれぞれが心機一転をして、チーム一丸となりつつ頑張りたいと思います。

藤村選手:格闘ゲーム経験は長いのですが、実は新作を稼働当初からガッツリやり込んだ経験って全くないんです。それを自分でわかっているからこそ、現時点でできる限りの準備をしています。しっかりとした取り組みができれば、トップに立てる自信があるので、チームに貢献できるように尽力しつつ、優勝を目指したいと思います。 

ジョニィ選手:ベテランの選手に比べると、新作タイトルをスタートからやり込む経験が少なく、自分自身が『スト6』でどれくらい強くなれるのかは気がかりです。とはいえやることは変わらないと思うので、まずは周りにおいていかれないように必死に取り組んで活きたいと思います。

ヤマグチ選手:『スト6』に変わること言うことで、『ストV』で積み上げてきた自分の実力がどの程度通用するのかが気になっています。不安なところもありますが、これまで培ってきた経験が活きるところも必ずあるはずなので、自分を信じてリーグに向けて頑張って取り組みたいと思います。

【UPDATE 2023/05/24/18:45】一部チームと選手の名称に誤りがございました。謹んで訂正いたします。

《ベックス@インサイド》
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