CD PROJEKT REDが手掛ける『サイバーパンク2077』について、マルチプレイモードなど本編リリース後に計画されていたプロジェクトに関し海外メディアEurogamerが開発者の発言を報じています。
そもそも『サイバーパンク2077』では、マルチプレイモードを本編と並行して開発しリリース後に実装予定としていましたが、本編リリース後の2021年に方針転換を発表。そこでは、『サイバーパンク2077』をAAAマルチプレイタイトルにする計画を再考し、全てのフランチャイズにオンラインを導入することを見据えて将来のゲーム開発にシームレスに統合できるようなオンライン技術の開発に転換すると表明していました。
『サイバーパンク2077』でシニアクエストデザイナー兼コーディネーターを務め、現在は「ウィッチャー」新3部作「Polaris」のナラティブディレクターを務めるPhilipp Weber氏がEurogamerに語った内容によると、ゲーム本編リリース後の段階では、メイン部分を大勢の人々が良い状態でプレイできるようにするという点が優先されていたとのこと。その状況の中で本当に重要な部分に集中して取り組む必要があったため、他の研究開発プロジェクトは消滅してしまったとしています。
今回のインタビューでは『サイバーパンク2077』のマルチプレイモードの状況は具体的に示されていませんが、以前より「仮初めの自由」が本作唯一の大型拡張とされていることから、今後本作に直接追加されるような形でマルチプレイモードが登場するのは望み薄といえるでしょう。しかし、CD PROJEKTがおくる「サイバーパンク」は今作限りというわけではなく続編である「Orion」が開発中であり、また2022年10月の時点でも記憶に残るマルチプレイ体験を目標として掲げていることなどを踏まえると、将来的には何らかの形で「サイバーパンク」の世界にマルチプレイを導入することを目指していると思われます。