西野七瀬「平野綾さんは“眠らない”」―新ドラマ「ポケットに冒険をつめこんで」メインキャスト2名に、ゲーム『ポケモン』との結びつきを訊いた

毎週木曜日深夜に放送中のテレビ東京系列ドラマ「ポケットに冒険をつめこんで」。ゲーム『ポケモン』原案・初のオリジナルドラマである本作に出演する西野七瀬さんと平野綾さんへインタビューを実施。『ポケモン』愛についてもたっぷり話してもらいました。

特集 インタビュー
西野七瀬「平野綾さんは“眠らない”」―新ドラマ「ポケットに冒険をつめこんで」メインキャスト2名に、ゲーム『ポケモン』との結びつきを訊いた
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10月19日(木)24時30分より、テレビ東京系列にて深夜ドラマポケットに冒険をつめこんでが放送開始しました。

ゲーム『ポケモン』原案として初のオリジナルドラマとなる本作には、西野七瀬さんや笠松将さんをはじめ、塚地武雅さん、平野綾さんなど豪華キャストがそろい踏み。西野七瀬さんが演じる主人公「赤城まどか」が、東京の小さな広告代理店・ADventureを舞台に、縁があって20年ぶりにゲームボーイポケットでプレイし始めた『ポケットモンスター 赤』から色んな刺激を受けながら、様々な困難に立ち向かう“ポケモンヒューマンドラマ”となっています。

その放送に先立って都内で催された記者発表会に合わせ、主人公「赤城まどか」役・西野七瀬さんと、その先輩である「目黒洋子」役・平野綾さんへインタビューする機会を得ましたので、今回はその模様をお届けします。

■西野七瀬

1994年5月25日、大阪府生まれ。アイドルグループ「乃木坂46」に1期生として加入。中心メンバーとして活躍し、2018年12月に同グループを卒業。現在は女優として活動し、2023年は映画「イチケイのカラス」、「シン・仮面ライダー」、ドラマ「Dr.チョコレート」(日本テレビ系)、「ケンシロウによろしく」(DMM TV)などに出演。「ポケットに冒険をつめこんで」では、主人公・赤城まどか役に抜擢。ゲーム『ポケモン』は、派生タイトルを除くとほぼ全てのシリーズをプレイしているというゲーム好きとしても知られる。

■平野綾

1987年10月8日、愛知県名古屋市生まれ。1998年に児童劇団に入団し、ドラマやCMに出演。2006年に声優として「涼宮ハルヒの憂鬱」の涼宮ハルヒ役、「DEATH NOTE」の弥海砂役などを演じ、歌手活動も精力的に行う。現在は、2023年10月まで上演されていた舞台「『チェンソーマン』ザ・ステージ」マキマ役をはじめ、ミュージカルを軸とした舞台女優としての活動もしている。2024年2月に自身としては11年ぶりとなるライブハウスツアーを開催予定。「ポケットに冒険をつめこんで」ではADventureの古株デザイナー・目黒洋子役を担当する。


◆最初は“CGでポケモンが登場するドラマ”と勘違いしていた

――ゲーム『ポケモン』原案・初のオリジナルドラマとなる「ポケットに冒険をつめこんで」。本作のオファーを受けたとき、または脚本を初めて読んだ時のご感想を訊かせてください。

西野七瀬:まずは『ポケモン』がドラマになること自体にすごくビックリしたんですが、それから脚本を読んで「なるほどなぁ」となりました。初めてオファーをいただいた際には、「ポケモンが登場するドラマなのかな?」と思ったのですがそうではなくて、久しぶりにゲームボーイを手に取って『ポケモン』をプレイするという……私自身も昔プレイしていたので、すぐに「いいなぁ~!」と共感できましたね。

――お話いただいたようにゲームボーイポケットが象徴的に登場しますが、西野さんはそのハードを持っていたんですか?

西野七瀬:持ってました!

――それで実際に、初代『ポケモン』をプレイされていたのでしょうか?

西野七瀬:はい。兄が持っていたソフトを“お下がり”のような形で、勝手にリセットして……(笑)。というのも兄はすべてプレイし終わっていて、一応許可はとっていて。

――ちょっとだけビックリしました(笑)。ゲーム『ポケモン』との関わりは後ほど詳しくお伺いできればと思いますが、平野さんはいかがでしたか?

平野綾:最初お話をいただいた時には、「『名探偵ピカチュウ』のような作品になるのかな?」と思いました。あんなにCGを使ってポケモンが出てくるような映像作品をドラマでやるのかと驚いていたら、真逆のアナログな内容で俄然興味が湧きました。ポケモン世代なので、こうやって関われるのはすごく嬉しいですね。

――西野さんが演じる主人公の「赤城まどか」。その役どころについて教えてください。

西野七瀬:まどかは、上京してADventureという広告代理店に入るなど、自分で行動を起こしてやりたかったことにチャレンジしています。前向きで明るくて、誰かが悩んでいたり問題が起こっていたりしたら、お願いされていなくても「何とかしたい!」と一生懸命に考えて行動できる人物ですね。

――その人物像に、西野さん自身が重なる部分はありましたか?

西野七瀬:うーん……。いや、まどかほど私はいい人じゃないですね(笑)

――えぇ!?そうなんですか?

西野七瀬:そんなにチャレンジできないできないって思います。言ってしまえば自分の人生に精一杯なので、私は向こう見ずに誰かの問題に首を突っ込めないですね。ただそんな感じでも、まどかはどこか憎めない、ちょけたりするけど愛嬌があって、周りに好かれるキャラクターだと思います。

――一方で、平野さん演じる「目黒洋子」は“マッチングアプリの中に住んでいる”という個性的なキャラクターですよね。

平野綾:そのような人物紹介だけを聞くと、「一体どんな人なんだろう?」と謎が深まりますが(笑)。そういう面もありつつ、基本は仕事に真剣に取り組んでいる人物で、まどかもその姿勢に憧れを持っているんです。ADventureのなかでは古株社員で、後輩に対して厳しく接しつつ、ここぞという場面で良いアドバイスをくれる先輩ですね。

――そのような先輩キャラクターを演じるうえで、意識されたことはありますか?

平野綾:ADventureに所属する登場人物は、みんなキャスト本人がそのまま出ているような、それぞれの立ち位置が本当に似通っていまして(笑)。年齢も塚地武雅さんと長谷川朝晴さんの次に私が続くので、まどか達よりも先輩という立場から、そのまま演じることができたのかなと思います。

◆人見知り揃いの出演者、その仲を取り持ったのは……?

――ひとつの作品で共演されるのは初めてだと思いますが、それぞれの印象についてもお聞かせください。

西野七瀬:あのぉ……寝ないんだなぁって(笑)

平野綾:それ、すっごい言われる(笑)

西野七瀬:私はちょっとした空き時間に仮眠を取ることがあるんです。でも、(平野さんは)寝ている姿を一度も見たことがありません。そして、制作さんとのスケジュールなどのやり取りをご自身でされていて、休憩時間でもパソコンをカタカタッとされているので、めちゃくちゃしっかり者の印象です。

――裏側でも「目黒洋子」のようなワーキングウーマンなんですね。

西野七瀬:それか『ポケモン GO』をプレイされているイメージですね(笑)

平野綾:そうなんだよね(笑)

――それに対して、平野さんから見た西野さんはいかがですか?

平野綾:お会いしたばかりの頃は、初対面ということもあってお話しするまで時間がかかったんです。いきなり大人数での顔合わせだったんですが、みんなで談笑するところまでは、なかなか踏み込めませんでした。というのも全員が人見知りだったんですよ。でも一度話したら、みんなすぐに仲良くなれました。

私はよく、なーちゃんから『Pokémon Sleep』について教えてもらったりして。まどかと似ている部分だと思うんですけど、熱中してゲームをプレイされるんですよね。「どういうゲームが好き?」みたいな話もよくしました。

――人見知りの壁を超えたきっかけは、どういったものだったのでしょうか?

西野七瀬:塚地さんの存在が大きかったですね。みんなを馴染ませてくれました。

平野綾:出演者全員が一緒の控え室だったんですよ。みんなでテーブルを囲むような形になっていて、ご飯を食べる時も一緒だし、ゆっくり休憩しているときも一緒でしたね。

――だからこそ、先ほどおっしゃっていた平野さんの印象に繋がるんですね(笑)

西野七瀬:みんながこんな風(ぐでっとしたジェスチャー)になっているのに、ずっとシャキッとされていました(笑)

◆ふたりとも初代からプレイ!『ポケモン』との結びつきとは

――では話を変えて、おふたりのゲーム『ポケモン』との関わりを伺えればと思いますが、西野さんが初めてプレイしたシリーズは、お話に出た初代だったのでしょうか?

西野七瀬:そうですね。兄が持っていた『緑』だったと思います。最初のポケモンは多分、ヒトカゲを選びました。

――シリーズを通してお気に入りのポケモンはいますか?

西野七瀬: ドラマをきっかけにテレビアニメ「ポケットモンスター」で、CVをさせていただいた「エテボース」ですね。それまでは、特別な思い入れを持っているようなポケモンではなかったんですけど、2話分を演じたことで愛着が沸きましたね。

演じたエテボースは、明るくて落ち着きがない、いたずらっ子のような性格だったんです。その説明を聞いたときに「自分に演じられるのかな?」と不安だったんですが、実際に声を当てたらすごく楽しかったので、今後ゲームでもエテボースを使っていこうかなって思っています。

――平野さんは、子役時代に『ポケモン 金・銀』のテレビCMに出演されていたという関わりがあると思いますが、同じく『ポケモン』はプレイされてきましたか?

平野綾:はい!プレイしてきました……のですが、『ポケモン 赤・緑』ブームの時には、家がゲーム禁止だったんですよ。どうしても遊びたかったので、「学校で流行りについていけないから!」とお願いして買ってもらったのが『ポケモン 青』でした。それをスーパーゲームボーイ(ゲームボーイのソフトをスーパーファミコンで起動できる周辺機器)でプレイしていましたね。『青』ということもあって、最初の相棒はゼニガメを選んでいました。

――お気に入りのポケモンについてはいかがですか?

平野綾:なんだろう……うぅーん(悩んでいる)。よく『ポケモン GO』をプレイしていたので、その相棒はずっと「ミュウツー」でした。アバターも全部ミュウツーデザインに統一していましたね。

――では一時期はポケモンを捕まえるために、かなり外出されていたのでしょうか?

平野綾:めっちゃ出かけていました(笑)。ちょうどニューヨークへ留学していた頃に『ポケモン GO』がリリースされたんです。なので、「セントラルパークにカイリューがいるらしい」というYouTube動画を見て、そこまで捕まえにいったこともあります。それで土地勘を覚えました。

――登場キャラクターの名前のほか、第一話にはイワークが登場するなど。ドラマには色んなゲストポケモンが『ポケモン 赤・緑』から出演しますが、「登場したら面白そう!」というポケモンはいますか?

西野七瀬: イーブイですかね。初代では進化先が3つあって……。

――なかでも西野さんが好きな進化先はどれでしょうか?

西野七瀬:……グレイシア!

――あ、なるほど。初代の三匹よりも……(笑)

西野七瀬:あ、初代(笑)。だとサンダースが好きですね。

平野綾:私も一緒です(笑)

――ありがとうございました(笑)。それでは最後に、ドラマを心待ちにしている読者に向けてメッセージをお願いします。

西野七瀬:ゲームをプレイしたことがある方なら、もちろん楽しめる内容になっていますし、まだ未プレイの方でも「こんな感じなんだ」という面白いドラマになっていると思うので、ぜひ冒険を見守っていただきたいです。

平野綾:一話の完パケを見させていただいたときに「めちゃくちゃエモい!」と思いました。自分の子供時代を思い出して、すごくジーンと来たんです。色んな世代の方が『ポケモン』を通ってきているので、同じような気持ちで見ていただいても嬉しいですし、今のシリーズをプレイしている子供たちは、初代を知らないと思いますので、「昔はこんなドットの画面から始まったんだ」というのを知っていただくきっかけとしても楽しんでいただけると嬉しいです。


『ポケモン』を原案とするオリジナルドラマ「ポケットに冒険をつめこんで」は、毎週木曜24時30分より、テレビ東京系列にて放送中。『ポケモン』好きなキャストが演じる、新たなヒューマンドラマに目が離せません。

■番組名

木ドラ24『ポケットに冒険をつめこんで』

■放送局/放送日時

テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送

2023年10月19日スタート 毎週木曜深夜24:30~25:00

BSテレ東、BSテレ東4K

2023年10月24日スタート 毎週火曜深夜24:00~24:30

■配信

動画配信サービス「U-NEXT」にて独占見放題配信

U-NEXT:https://t.unext.jp/r/tv-tokyo_pr

広告付き無料配信サービス「ネットもテレ東」(テレビ東京HP・TVer)にて見逃し配信

テレビ東京HP:https://video.tv-tokyo.co.jp/

TVer:https://tver.jp/

■出演

西野七瀬、笠松将、長谷川朝晴、平野綾、世古口凌、渡邉斗翔、塚地武雅/内田理央、佐藤、佐藤江梨子

■声の出演

柳葉敏郎

■原案

ビデオゲーム『ポケットモンスター』シリーズ

■企画・プロデュース:

畑中翔太

■脚本

畑中翔太(TX「量産型リコ」「真相は耳の中」「お耳に合いましたら。」「絶メシロード」)

灯敦生(TX「真相は耳の中」「雪女と蟹を食う」「お耳に合いましたら。」)

大歳倫弘(TX「超特急、地球を救え。」「お耳に合いましたら。」)

■監督

ヤングポール(TX「量産型リコ -もう1人のプラモ女子の人生組み立て記-」「鉄オタ道子、2万キロ」、映画「ゴーストマスター」)

林隆行(映画「海の夜明けから真昼まで」、映画「MIRRORLIAR FILMS / そこにいようとおもう」、ABEMA「箱庭のレミング」)

松浦健志(TX「来世ではちゃんとします3」、「ダ・カーポしませんか?」、BSテレ東「たそがれ優作」)

■エンディング

sumika「マシロ」(ソニー・ミュージックレーベルズ)

■プロデューサー

漆間宏一(テレビ東京)、 正井彩夏(テレビ東京)、 涌田秀幸(C&I エンタテインメント)

■制作

テレビ東京/C&I エンタテインメント

■製作著作

「ポケットに冒険をつめこんで」製作委員会

■公式HP

https://www.tv-tokyo.co.jp/poketsume/

■公式X(Twitter)

@poketsume https://twitter.com/poketsume

■公式Instagram

@tx_poketsume https://www.instagram.com/tx_poketsume/

©「ポケットに冒険をつめこんで」製作委員会

<取材・執筆:矢尾新之介/撮影:乃木章>

《矢尾 新之介@インサイド》
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